- 2020.06.13 Saturday
預かり猫のさくらくん
世間は新型コロナにより
緊急事態宣言が発令され
当店も営業自粛をしていた
4月の下旬ころ。
当店にもよくご来店下さる方から
あるご相談がありました。
「前脚をケガをしている猫がいて
どうにか治療してあげたいんだけど
どうすればいいですか?」
っとのことでした。
保護依頼などはよくありますので
”基本的に個人からの保護依頼は受けてつけていないこと”
”捕獲のお手伝いや一時預かりなどでしたら
できる範囲でご協力できること”
などをお話しすると
治療などがすんだら
ご自身が引き取りたいっということでしたので
いざ、保護に向けてお手伝いすることとなりました。
痛々しい画像もありますので
苦手な方は見ないようにしてください。
私も実際の現場へと直行し
ケガの状態などを見てみることに。
前足のつま先部分が
くにゃっと折れ曲がっていて
傷口が化膿して腫れあがっていました。
状態してはあまりよくない状態で
ただ、野良生活が長いので
初めての人に対しての警戒心が強く
何回もキャリーに入れようとこころみるものの
ことごとく失敗したり
捕獲期の設置を考えましたが
他にも野良猫が多数いるので
断念し・・・・。
梅雨前には保護できれば・・・
っと思いながらも1か月が過ぎてしまいました。
保護できるかなぁ?どうだろうかなぁ?
っという日々でしたが、
当店のお客さんで
よくその場所で野良猫にご飯をあげたり
個人で出来る範囲で
避妊去勢をしている方が
ちょうど当店に来られたので
ケガをしてる猫を保護して、治療をしたい
っということを伝えると
その日のうちにキャリーにいれて保護してくれて
今までの苦労が一体なんだったんだろう?
っという具合にとんとん拍子に進んでいきました。
そしていざ動物病院で診察した所、
前足の状態は思った以上にひどく
真っ二つにバキッと骨が折れ曲がっている状態でした
どういった衝撃でこんな風になったのか
病院の先生もびっくりしていました。
神経をつなげる手術は難しいため
肩甲骨から脱脚することとなりました。
血液検査では貧血などがあるものの
そこまで悪い数値でもなく
なかなかの大手術を乗り越えて
抜糸するまで店主宅でお預かりすることに
3本足とはなりましたが
心なしか表情が穏やかになったように見えました。
餌やりさんにこのこの経緯などを聞いてみると
もうかれこれ前足が折れ曲がった状態になったのは
1年以上前からだったそうです。
3本足になって
歩くのも慣れるまでは不自由するかな?
っと思っていましたが
手術の翌日には普通に歩けていて
ケガをした状態で1年ですもんね・・・。
ケガをした足をかばいながら歩いていたでしょうし
歩くたびに痛かったでしょうし
寝ていてもずきずきと疼くこともあったと思います。
そんな痛みから解放されて
表情も柔らかくなるよね。
ご飯ももぐもぐがつがつ食べて
すりすり甘えてくることもあって
そんなこんなで抜糸までお預かりして
抜糸が終わり
ほんとのおうちへといざ出発♪
初めての場所ですのでね・・・
ソファーの下で
落ち着いてしまいましたが・・・。
これからずっとのおうちで
寒さに凍えることもないし
雨に濡れることもないし
飢えに苦しむこともないよ!!
ちょっとの間だったけど
さくらくんと出会えてよかったよ。
これからも元気で長生きするんだよ!!
里親さんは、
さくらくんをみつけたあの日
”さくらがきれいだなぁ〜””
っと思っていつもは通らない道を
通ってみると、そこでさくらくんに出会ったそうです。
(さくらという名前もその出会いから
名付けました)
それからは、さくらくんのことが
気になって気になって仕方なくなって
悩んで悩んで悩んで
飼う覚悟をもって保護することを
決心したそうです。
そういったことを聞き、目の当たりにすると
巡り合わせってあるんですね。
なにかがカチッとはまると
あるべき所へ行く
”なにか”があるんだろうなぁ〜
っと感じました。
そんな自粛期間中の
ある出来事でした。
- 日常
- 15:25
- comments(2)
- -
- by hiyake
外で暮らす野良猫ちゃんたちは、多かれ少なかれさくらくんのように厳しい世界で生きてるんだろうなぁと切なくなりました。
さくらくんにはこれからは里親さんに思い切り甘えて幸せになってほしいですね。